第2章 はじまりと襲撃(♡)
「まったくよ、もうッ…
乙女の顔に蹴りを入れるなんて!!」
「…もう何が何だかわからんかった」
「みんな無事か!! 無事じゃねぇよ!!」
「…、無事だったか?
ちゃんと守れてやれなくて悪かったな」
荼毘がコンプレスの側で未だ顔を埋めているの側に寄ると栗色のふわふわの髪をひと撫でしながら申し訳なさそうに呟き。
荼毘の申し訳なさそうな言葉にふるふると大きく左右に首を振り、マグネやスピナー、トゥワイスの無事も確認できるとやっと表情を緩め。
それでもやっぱり不安な気持ちはそう簡単に拭えず…
そして何も出来なかった自分の非力に落ち込んだ。
『コンプレスさん、私を個性で守ってくださって
ありがとうございました…
私、何もお役に立てずにすみませんでした…』
コンプレスの腕の中で収まっているは長いまつ毛を伏せながら瞳を少し潤ませ、そっとコンプレスの顔を見上げて呟く。
「ちゃんを守るのが
俺の役目なんだから。
…ほらもうそんな顔しないの、ね?」
人差し指で今にも大きな瞳から溢れそうな涙をそっと拭ってあげると柔らかく微笑み安心させるように顔を覗き込む。
コンプレスの言葉に嬉しさと恥ずかしさと色んな感情が混じり合って頬を赤く染めながらコクン…っと小さく頷く。
「皆さん、ドクターがひとまず避難所を用意して
くだったようなのでそちらに移動しましょう。
ここもいつ、ヒーロー達にバレるかも
わかりません。
さぁ、急ぎましょう…」
敵連合の協力者の一人であるドクターが一時的に滞在できるような避難所を用意してくれた事を黒霧が連絡を受けると一同を見渡しながらそう告げ、ワープゲートを開ける。
「ちゃん、行こう…」
次々とワープゲートを潜っていく敵連合のメンバーに続き、コンプレスがスッと右手を差し出してくれるとその大きな手を遠慮がちにギュッと握ると一緒にワープゲートを潜り。
ワープゲートがシュンッと消えるとそこは初めから誰も居なかったかのような静けさが戻っていた。
黒霧のワープゲートを潜ったそこは何処かのマンションの一室だった。