第2章 はじまりと襲撃(♡)
突然、BARの壁が外から破り崩されるとオールマイトをはじめとするプロヒーローがたくさん襲撃に来ていた。
あっという間にプロヒーローによる木の拘束で敵連合のメンバーと私は捕まってしまった。
戦闘有利だった荼毘さんもプロヒーローに気絶させられ、頼りの黒霧さんまでもが気絶させられお手上げ状態だった。
そんな中、弔くんの様子が何だか少しおかしいと思っていると突然吐き気がしたかと思えば口の中から黒いドロドロした液体が体全体を覆うとその場から敵連合全員と私、そして雄英生が忽然と消えたのだった。
すごい異臭と共に気付いた時には知らない所に転送されていた。
どうやら弔くんが“ 先生 ”と言っていたオールフォーワンの元に私達は転送されていたみたいだった。
私は初めて見る弔くんの先生という人の威圧感、殺気に思わず圧紘さんのシャツの袖をキュッ…と握った。
圧紘さんも私を安心さすようにギュッと肩を抱いてくれ、弔くんと先生が話しているのを見守っていた。
するとオールマイトが再び姿を現すと弔くんの先生と戦いを始めまたそこは激しい戦場となり…
他の敵連合のメンバーも雄英生を再び捕らえる為に戦闘を始め。
「ちゃん!さすがにここは危険だから
俺の個性で圧縮するねッ、
しばらく我慢してて…っ」
『えっ、あ…ッ待って…!』
コンプレスの言葉に返事をする前にシュンッと翠色のビー玉に圧縮されるとそれを大事にシャツの胸ポケットに仕舞い込んだ。
それからと言うものの、せっかく捕らえてた雄英生はクラスメイトの助けにより敵連合からの脱出を成功し、それを追いかける為にマグネの個性で人間玉になったコンプレスだったが、それを巨大化したプロヒーローMt.レディの顔面と激突し、作戦は失敗に終わった。
マグネがまだ間に合うと再びトゥワイスを人間玉にしようとしたがまたプロヒーローのグラントリノの高速な蹴りを受け、もはや敵連合の勝敗は決まっていた。
オールフォーワンが黒霧とマグネの個性を強制発動させ敵連合を撤退させようとするのを見て、コンプレスが意識を手放す前に先程圧縮したのビー玉を取り出すとパチンッと指を鳴らして個性を解除した。
「……ッ…ちゃん…っ…」
そしてコンプレスは意識を手放した。