第6章 突然の別れ(♡)
「…ん、一緒にイこうな…っ。」
耳元へと声を落として、小さな身体を壊れないように大切に抱きしめながら腰を揺らす。
『あつひろさん…っ。イッちゃぅ…!
だめぇ…っ、も、ああぁァ…ッ!!♡♡』
ビクビクと身体を大きく揺らしてちゃんが果てると同時に、ちゃんの奥深くへグッグッと擦り付けるように自身の欲を勢いよく吐き出した。
そのまますよすよと眠ってしまったちゃんの身体を丁寧に拭いてやり、衣服を整えてから俺の個性でタオルケットを出してやると、ちゃんを抱きしめながら一緒に包まって俺も眠りについた。
ーーーー翌朝。
「…なぁ、コンプレス。
黒霧と連絡着かねーんだけど、
最近連絡とかあった?」
「ん?いーやぁ、ここ最近は俺も
連絡取ってねェよ?」
プレハブの二階のソファに座り、脚をテーブルに乗せながら圧紘さんに尋ねる弔くん。
そんな弔くんの言葉に首を傾げて応える圧紘さん。
【…ここで速報です。】
何気なくトゥワイスさんがケータイで見ていたテレビからニュースの速報が流れるとシーーン…と静まりかえるプレハブの中。
【先程、山村の中で警察が探していたと思われる
敵連合の幹部格である黒霧を
逮捕したとの情報です。
繰り返しお伝えします。……】
ニュースキャスターの声に一同がガタッ…と身を乗り出す。
『…そ…そんな…黒霧さんが…警察に…っ…。
どうして……ッ』
「…おい、死柄木!一体これはどういう事だ!?」
私は呆然とトゥワイスさんのケータイのテレビを見つめながら消え入りそうな声で呟き。
スピナーさんは動揺を隠せず弔くんに問い詰める。
【なお、黒霧逮捕と同時に山奥から現れた
巨大敵の正体と行方は不明です。】
「…そうか、黒霧。見つけたのか……。」
弔くんの呟きに未だ理解が追いついていない私たち。
そんな私たちに弔くんが説明をしてくれた。
神野でオールフォーワンを失った敵連合はとても弱い。
大事を成すには新たなステージに上がる必要があると…。
オールフォーワンは力を残してくれた。
だから黒霧に命じて、その先生が残してくれたという力を手に入れてくるというものだった。
そしてその代償は黒霧さん逮捕となってしまった。