第6章 突然の別れ(♡)
【プップーーーーッ!!】
「追っ手が来るぞ!!早く乗れェ!!」
トラックのクラクションと共にスピナーさんが呼び掛けると弔くんと荼毘さん、そして圧紘さんに手を引かれて歩き出すと襲撃現場を去る。
『圧紘さん、復讐できてよかったね!』
「おぅ、清々したぜ〜。」
配送トラックの荷物入れの中、スマホのライトを照らしながら圧紘さんの隣にペタンと座って清々しい気持ちになる私。
あとは予定しているヒミコちゃん達の回収地点までいき、無事ヒミコちゃんとトゥワイスさんと合流出来れば、しばらく私たちはまた身を潜める事となる。
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『ヒミコちゃん…っ本当に無事で良かったぁ…。』
「…はい。ただいまです、ちゃん♡」
私たちはまたぎゅっと抱き合いながら再開を喜ぶ。
『トゥワイスさんも…、
被り物もスーツもボロボロ…。
頑張ってくださってありがとうございました。』
「叩けぇ!!逃げるんだよぉ!!殺せぇ!!」
いつも着ている全身スーツはボロボロになったのかタンクトップとズボン姿のトゥワイスさんは頭を抱えて会話が成り立たない。
そんなトゥワイスさんの頭にそっと薄いピンク色の生地にレースのハンカチをそっと巻いてあげる。
すると幾分か落ち着きを取り戻したのか、今度は甘えるように私に抱きつくトゥワイスさん。
「…おい、トゥワイス。調子に乗るなよ?」
「こいつから離れろ、燃やすぞ。」
「おいおい、トゥワイスまでちゃんの
虜になっちまうのかよ…勘弁してくれ。」
「トガもちゃん大好きなのです♡」
トゥワイスさんに抱きつかれている私を後ろから弔くんが首に腕を回して私を抱き寄せ。
右腕を荼毘さんが引き寄せると片手から蒼炎を出し。
今度は左腕を圧紘さんに引かれると最後のトドメを刺すようにトゥワイスさんの上からヒミコちゃんがガバッ、と私に勢いよく抱きついてくればバランスを崩して、みんな共々雪崩れるように倒れ込んだ。