第6章 突然の別れ(♡)
『…義爛おじさま、もう行っちゃうの?』
「あぁ…悪いな、。
こいつの義手も早く作ってやりてェし。
今日はお暇するよ。」
『相変わらずお忙しいのね…おじさまは…っ。』
「すまんな、まぁ…また時期すぐに会えるさ。」
『うん…少しでもおじさまに会えて良かったわ。
またゆっくり会いに来てね?』
「あぁ…そうするさ。
邪魔して悪かったな、それじゃまた…」
俺はベッドから片手を上げ、ちゃんは病室の入り口まで見送ると義爛は帰って行った。
そして一足先にちゃんが退院して、その後数日入院生活を送り、左腕の傷口の具合も検査結果も問題なく、俺も無事退院した。
そして久しぶりに街外れの廃墟に敵連合の面々が集まった。
今回は荼毘さんもちゃんと連絡がついたみたいで、スピナーさんも無事に合流でき、義爛おじさまも圧紘さんの義手ができたみたいでそれを届けに来てくれていた。
みんなが集まる傍らにはマグネさんの磁石が置かれている。
あの日何の前触れもなく、突然のお別れとなってしまったマグネさんのそれを瞳を伏せて見ていれば、隣に座っていた圧紘さんが右腕で私の肩を引き寄せて抱きしめてくれると、何も言わずに優しく私の頭を撫でてくれた。
マグネさんが亡くなった経緯を知った時、荼毘さんは顔色ひとつ変えずに聞いていたが、スピナーさんは驚きと酷く落ち込んでいたように見えた。
「…八斎會と協力するだってェ!?」
トゥワイスさんの声が建物内に響き渡る。
「…あァ、何度も言わせるな。
あちらの計画には十分なうまみがある。」
トゥワイスさんの質問にうんざりしたように弔くんが返す。
「…トガとトゥワイス、
今日からお前らはヤクザだ。」
そして集まって早々に放たれた弔くんの言葉にまた一同沈黙する。
「…つまんねェ冗談だ。おもしれェよ死柄木!!」
トゥワイスさんの言葉に黒霧さんも持ってかれそうになったところをトゥワイスさんとヒミコちゃんで手を打ったと言う弔くん。
そんな弔くんにトゥワイスさんは肩を掴んで食ってかかる。