第6章 突然の別れ(♡)
「おぉ…、もう身体の方は大丈夫なのか?」
『うん、もう平気…心配かけてごめんなさい。』
「まぁ、二人とも無事で良かったよ。
…マグネは残念だったな。」
『……マグネさん……っ。』
義爛の言葉に見てわかるほど落ち込むちゃん。
そんなちゃんの様子にポリポリと人差し指で頬を掻いて、やっちまったというような顔をする義爛。
「…そーいや、何か用事があって来たんだろう?」
「おぉ…そうだそうだ、
お前さんの義手の件でな。」
俺が助け舟を出すと片手ですまん、というポーズと苦笑いをして俺の側に近寄る義爛。
ちゃんがもう一つ椅子を持ってきて、俺のベッドの側に置くとそこに義爛が座り、ちゃんもその隣の椅子に腰を下ろす。
『圧紘さんの…義手?』
「あぁ…そうなんだ。
片腕だけじゃぁ、どうにも不便でね。
義爛に頼んで義手を作る事になったのさ。」
「それで今日はその採寸に来たって訳よ。」
私の疑問に圧紘さんとバッグの中からメジャーを出しながら義爛おじさまが応えてくれる。
「手間取らせちまって悪りィな。」
「いいや、義手代は出世払いで頼むよ。」
圧紘さんの右腕の長さを義爛おじさまがメジャーで測りながらおどけたようにクスクス笑いながら言い。
今度は左腕の包帯の上からメジャーをぐるっと回して測ると時折、メモを取り、その後また左腕から欠損した部分の長さを測り、何やらブツブツひとりごとを言う義爛おじさま。
「まぁ、こんなもんか…。
出来上がりまでにちぃとばかり時間がかかるが
次の連合の集まりまでには用意できるように
準備しておくから。」
「あぁ…よろしく頼むよ。」
メジャーとメモ書きをバッグに仕舞いながら言う義爛おじさまと圧紘さんの会話を静かに横で聞いていると、ふと立ち上がる義爛おじさまに視線を向ける。