第6章 突然の別れ(♡)
「…これは…美しい娘。
お前…ウチに来ないか?
こんな気味の悪い連合なんてやめてウチに来い。
たっぷり可愛がってやる…。」
『…あなたのところになんて…ッ、
絶対行きません…ッ!!』
舐め回すような下品な視線を送るオーバーホールをまた睨み付けながら言えば、着ていたスカートの裾をビリッと破くと圧紘さんの左腕の付け根にきつく結び付けて止血する。
「…怒った顔も美しいな。
ますます俺のモノにしたくなる。」
「…はァ?ふざけた事言うのも大概にしろよ。
は誰にも渡さねェし、俺たちの仲間だ。」
「…戦力を削るのも不毛だ。
ちょうど死体も互いに一つ。
頭を冷やしてまた後日話し合おう。
腕一本はまけてくれ。」
弔くんに言いたい事だけ言えば、早々に退散しようとしている死穢八斎會の面々。
「てめぇーー殺してやるーーッ!!」
「…弔くん、私刺せるよ?刺すね?」
「………………ダメだ。」
トゥワイスさんが怒りに任せて叫ぶと、ヒミコちゃんも自前のナイフを片手に臨戦態勢の中、弔くんだけが静かに止める。
「責任取らせろーーーーッ!!」
「………………ダメだ。」
トゥワイスさんがこんなにも後悔して言っても弔くんはただ一言で止めるだけ。
すると弔くんの足元にオーバーホールの名刺が飛んできて、なるべく早く冷静になったら連絡してくれとだけ言って去っていく。
「待てコラぁーーーーッ!!!!
何故止めた、死柄木!!」
「…仁くん、それより圧紘くんを医者に。」
ヒミコちゃんの言葉にハッとして圧紘さんに声を掛けるトゥワイスさん。