第6章 突然の別れ(♡)
「…待て!!!コンプレスッ!!」
咄嗟に圧紘さんが飛び出したのを弔くんが叫んで止めようとする。
「こいつはヤベェ…!!
俺の圧縮で閉じ込める!!!」
左腕を伸ばしてオーバーホールの腕に触れて個性を発動させようとした瞬間、何故だか圧紘さんの個性が発動されず。
「…ァアッ…!?個性が発動できない!?」
「……触るなッ!!」
「…ゔあぁぁぁーーーー!!!!!!
あ″あ″あ″ぁぁぁぁーーーーーー!!!!」
『ぁッ…圧紘さんーーーーーーッ!!!!』
今度は圧紘さんの左腕がパァーーンッ!!と吹き飛んだ。
その瞬間、弔くんがオーバーホールに向かって崩壊させようとするが、何処から来たのかオーバーホールの手下の者が盾となり、オーバーホールは崩壊を免れ、その手下は塵となり崩壊した。
「………なるほど。
端からそうしてりゃ、
幾分わかりやすかったぜ。」
弔くんが一言呟いた瞬間、オーバーホールの背後の壁がぶち破られ四人の手下が現れた。
「…危ないところでしたよ、オーバーホール。」
「…遅いッ…!!」
「…一発外しちゃいやした。
しかし、即効性は十分でした。」
手下は小型の銃を持ってオーバーホールと何やらわからない会話をしていた。
「待て!!何処から…
尾行はされてなかった…ッ!!」
「…大方、どいつかの個性だろ。」
『圧紘さん!!圧紘さん…ッ!!
どうしてッ…こんなの…ひどいッ…!!』
突如現れたオーバーホールの手下にトゥワイスさんが戸惑いを隠せずにいると、弔くんが冷静に応えて。
トゥワイスさんに抱きかかえられてる圧紘さんの側に急いで駆け寄るとぐったりしている圧紘さんと左腕のない姿に身体が震えながら今にも零れ落ちてしまいそうなくらい瞳に涙を溜めるとキッ…とオーバーホールを睨み付ける。