第6章 突然の別れ(♡)
そして、運命の時が来た…。
久々に再会した仲間たちと会話に花を咲かせていれば、ガラ…ッと重い音を立てて廃倉庫の鉄扉が開かれると、トゥワイスさんとその後ろに一人男の人が着いて入ってきた。
「…とんだ大物連れてきたな、トゥワイス。」
全員が入ってきたトゥワイスさんと見慣れない男の人に視線を向けると弔くんがポツリと呟く。
そんな弔くんの言葉にマグネさんを始め、首を傾げる私たち。
弔くんが要約して説明してくれるとどうやら指定敵団体、死穢八斎會の若頭だと言う。
その言葉に何故か、極道のNo.2で危険な香り〜♡ときゃぴきゃぴしているマグネさんに極道とヴィランの違いがわからずヒミコちゃんが圧紘さんを見つめると今度は圧紘さんが極道とヴィランの違いを簡単に説明を始める。
つまり、ヒーローが隆盛してから摘発、解体が進みオールマイトの登場で時代を終え、捕まらなかった生き残りは指定敵団体として敵予備軍として警察から監視されながら細々生きている時代遅れの天然記念物らしい。
「それでその細々ライフの極道くんが
何故うちに…?」
マグネさんの疑問に、死穢八斎會の若頭こと、オーバーホールはオールフォーワンの消失が大きいと言う。
裏社会の全てを支配していた都市伝説だと思われていた闇の帝王が今回の神野事件で実態を現し、オールマイトは引退、オールフォーワンは監獄へぶち込まれ、今は日向も日陰も支配者がいない中、次は誰が支配者になるか…。
その言葉は確信をもって次は自分が支配者になると言っているような顔をしているオーバーホール。
「…うちの先生が誰か知ってて言ってんなら、
ソレ…挑発でもしてンのか?
……………………次は俺だ。
今も勢力をかき集めてる。すぐに拡大していく。
そしてその力で必ず…このヒーロー社会を
どたまからぶっ潰す。」
弔くんの言葉に計画はあるのか?と問いかけるオーバーホール。
何だか不穏な空気の二人にアワアワと慌て出すトゥワイスさん。
そしてもとから仲間になるために此処に来たわけじゃないと言うオーバーホールに、意思確認してから連れてこいとトゥワイスさんを叱る弔くん。