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【ヒロアカ】*Linaria この恋に気づいて*

第5章 敵連合、みんなの夢(♡)



「…にしても小せェ手だな。
 どこもかしこも可愛いなぁ、ちゃんは…」


そう言えば、握り合ってる手のコンプレスの親指がの親指を撫でる。


『圧紘さんの手は大きくて…でも、
 指は細長くて綺麗で。
 …いつもこの手で触れられてると思うと
 ドキドキします…っ。』

「…ちょ、ちゃん、
 その発言ドギマギしちゃうから」


おかしな事を言ったかな?とキョトン、と小首を傾げるに眉を下げ小さく笑うコンプレス。


「あっ…そうだ、ねぇちゃん。
 そろそろさァ…その敬語、やめにしない?」

『…敬語、ですか…?』

「ほら、それ。
 死柄木とか荼毘には割とタメ口なのに
 俺には敬語ばっかじゃん…。」


コンプレスの言葉に一瞬キョトンとするも、すぐに指摘されれば確かに…と考える。


『わかりましっ…、うん。
 これからはなるべく気を付ける…ね?』

「そうそう。そんな感じ。
 …無理しなくてもいいから、少しずつね?」

『うん、頑張って、みる…ね』


まだ慣れないたどたどしいに頬杖を付きながら微笑むコンプレス。


『そうだ、圧紘さんにちょっと
 聞きたい事があるの…』

「…ん、なぁに?」


ウイスキーグラスに口を付けるコンプレスを見つめて言えば、今度はコンプレスがコテン、と首を傾げる。


『圧紘さんや弔くんや荼毘さん、ここに集まる
 みんなはどうして敵連合に入ったの…?』


の質問に考えるように腕を組み、視線を仰ぐと再びの方へ視線を戻し。


「…死柄木や荼毘の事情は知らねェーし、
 そもそもここの連中は詮索しねェからなァ…っ。
 アイツらがどんな事情や過去があって今ココに
 いるのかは俺にもわからねェ…。
 でも一つ言える事は、アイツらみんなそれぞれ
 自分の中の夢を全うしようと
 してんじゃねェのかな…って俺は思ってる。
 俺も俺の中にある夢と正義を貫くために
 ココにいる」

『…圧紘さんの中にある夢と正義…?』

「そう…、俺の夢はこの腐り切った
 世の中を正す“ 世直し ”さ…。」

『…世直し…』

「…これは先祖の夢でもあるんだ。
 そして俺の中には“ 正義の血が流れている ”
 それは俺の誇りでもあるんだ。」


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