第5章 敵連合、みんなの夢(♡)
「…ん。一緒に見ような。
だから…ずっと俺の側にいろ。」
『うん…約束ね?
弔くんの夢が叶うまで…ずっと側にいる…っ。』
「…、愛してる。」
愛の言葉を囁いてやるとふんわり柔らかく微笑むの唇にそっと俺の唇を重ねる。
が可愛くて、愛おしくて、まためちゃくちゃに抱き潰したくなる気持ちをグッ…と抑えて、俺の胸の中で大事に大事に抱きしめてやる。
こんな穏やかな時間がずっと続けばいい…と、柄にもなく願っちまった。
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死柄木の自室でゆっくり過ごした後、やりっ放しでほったらかしにしていた黒霧に頼まれた書類整理を再びリビングでしていた。
しかし、なかなかの量に文字がたくさん連なっている書類を黙々と目を通しているうちにまた眠ってしまっていた。
「…なんだ、寝てるのか?」
リビングのダイニングテーブルに顔を伏せ座って眠るを見つけると静かに近付きそっと隣の席に座る荼毘。
「まだ他の奴らは戻ってねェーのか…」
リビングやキッチン、その他の部屋の静けさを感じるとポツリ、と一人呟き。
「…長げェまつ毛だな…っ。」
俺の方へ顔を向けて伏せ寝ているの大きな瞳を覆うように伸びるまつ毛を見つめる。
「…綺麗な面しやがって……。
こっちの気もしらずに呑気に寝やがって」
そう言うと、の色白のなめらかな頬に手を伸ばすとそっと優しく撫で。
優しく頬に触れられるとピクン…、と一瞬小さく身じろぐもすうすうと気持ち良さそうに眠り続ける。
「…死柄木やMr.なんかやめちまって
俺の女になりゃいーのに。」
テーブルに頬杖を付き、蒼い瞳を伏せながらポツリ、と呟けば眠り続けるの目元にかかりそうな茶色の前髪をそっと掻き分けるとそのまま長いふわふわの髪に指を絡めて触れてみて。
髪を一房持ち上げると唇に寄せてチュ…と口付けを落とす。
『……っ…、んッ……だび、さん……?』
「…よォ、お目覚めか?」
ピク…と小さく身じろぐと薄っすらと大きな瞳を開き、ゆっくりと身体を起こしてまだ眠たそうな微睡んだ瞳で俺を見つめて言う。