第5章 敵連合、みんなの夢(♡)
『…とむら…くん…?』
「はよ…。身体、大丈夫か?
無理させちまったな…。」
まだ寝起きでウトウトしている寝ぼけ眼なの栗色の髪をそっと撫でてやると、甘えるように俺の胸板に擦り寄る。
『…ん、大丈夫。心配してくれてありがとう…っ。
それよりも弔くん…さっき何か言った?』
「あぁ…俺のひとりごと。」
『…ひとりごとぉ?
ふふ…何かなぁ…気になる…っ。』
少しは目覚めてきたのか、いつものくりっとした可愛い大きな瞳で俺を見上げながら言うを可愛く想うとまた愛おしさが込み上げてくる。
「…気になる?」
『うん、気になる。』
無邪気に笑いながら俺を見つめるに微笑むとそっと唇を耳元に寄せる。
「…俺の夢。
に俺の創った世界を見せること。
そしてと一緒に…、
世にも美しい地平線を見ること。
それが俺の夢…。」
俺の言葉にピクン…と反応を示すと、なぜか耳を赤く染める。
『…弔くんの創った世界を私に見せてくれるの?』
頬を赤く染めながらそっと俺を見上げる。
あぁ…そんな嬉しそうな顔をして、ほんと可愛いヤツ。
「あぁ…見せてやるよ。
俺たちが生きやすい世界を…。
そしてその世界で…
と一緒に生きていきたい。」
俺の言葉に今度は大きなその可愛い瞳をうるうる潤ませる。
『嬉しい…っ。弔くん…。
私も見てみたい…弔くんが創る世界を…。
みんなが生きやすい世界を…っ。
世にも美しい地平線を…私も見てみたい…。
弔くんと一緒に…っ。
弔くんと一緒にその世界で…
私も生きてみたい。』
ぽろぽろ綺麗な涙を溢しながら、俺の目を真っ直ぐ見つめて言うの目元を親指で優しく拭ってやる。
俺の夢にこんなにも涙を流して、嬉しそうにするが可愛くて可愛くて…愛おしくてたまんねェ…。