第5章 敵連合、みんなの夢(♡)
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俺の腕の中でスヤスヤと小さな寝息をたてて眠る。
さっきまで濃厚にいやらしく絡み合っていたというのに、今ではそれを感じさせないほどの穏やかで可愛い天使のような寝顔の。
そんな可愛いの額にチュ…と口付けを落としてその寝顔を眺める。
そしてやってしまった…。
コイツの意識を飛ばすほど、抱き潰してしまった。
セックスの後、そのままコテン…と意識を飛ばして寝てしまったの身なりを綺麗にした後、を横抱きにしてひとまず俺の部屋へ連れて来て、そっとベッドへ下ろしてやった。
そして、今に至る。
パーティーのあの日から…荼毘とコンプレスと三人でコイツの事を可愛がったあの日から、どうにもこうにもへの独占欲が止まらない。
のあんなエロい姿を俺以外の、しかも荼毘とコンプレスが知っていると思うだけでムカついて身体が痒くなっちまう…。
が俺たちの事を特別視しているのはわかっている。
それを承知で俺もの事を愛している。
きっと、荼毘もコンプレスもそうだと思う。
の気持ちを最優先させて、の事を大事にしている。
だから、誰も文句は言わねェ…っ。
でもあの日…俺以外の手で、あんなに淫らに善がっているのエロい姿が頭から離れない。
そのせいか、今日は珍しく弱音を吐いてしまった。
“ ずっとお前の側にいたい。”
“ そしてずっと俺の側に置いておきたい。”
“ もぅ俺…お前ナシじゃ生きていけねェかも…っ。”
こんな女々しい俺をは全身で受け止めてくれた。
俺に感謝してるンだとよ。
敵連合に入れてもらえて、仲間にしてもらえて…、そして出逢えたことに…。
感謝してェーのはこっちだってンだよ。
のおかげで【社会のごみ】が織りなすつまんねェー世界が、に出逢って一瞬で俺の世界が彩づいたように思えた。