第5章 敵連合、みんなの夢(♡)
『ま…まって、とむらくん…っ!』
「…は俺とこーいうコトすンの嫌なの?」
『いや、じゃなぃ…けど…っ。』
「…けど、なに?」
言葉では待ってくれているけど、手はスカートの中に入り込み直接、私の内腿をいやらしく撫でまわす弔くん。
『…こんなはしたない顔、
他の人に見られたくなぃ…っ。』
恥ずかしさと甘く疼く身体にうる…っ、と瞳を潤ませながら眉を下げて弔くんを見つめて言う。
そうすれば、内腿をいらやしく撫でまわしていた弔くんの手がピタ、と止まった。
「…、その顔はダメだ。反則だ…っ。」
そう言えば、弔くんの胸板に顔を押し付けるようにきつく抱きしめられると、ボソボソ呟く弔くん。
『と…、とむら…くん…?』
もぞもぞと弔くんの胸板から顔を上げて見上げると、耳まで真っ赤に染めて顔を背けている弔くん。
「…が可愛すぎるのが悪い。
こんな顔、誰にも見せたくねェ…っ。」
そう言えばまた、私を隠すように抱き込む弔くん。
『…ン、と…弔くん、苦しいよぉ…っ。』
「…ぁ、わりィ。」
私が弔くんの腕の中でもがくとハッ、としたように離れると小さく謝る弔くん。
そしてまた弔くんの綺麗な紅い瞳が真っ直ぐ私を見つめる。
『…弔くん…?』
「…好き。
ずっとお前の側にいたい。
そしてずっと俺の側に置いておきたい。」
『うん、私も弔くん好き…っ。
ずっと弔くんの側にいるよ?
弔くんには本当に感謝してるの。
この敵連合に入れてもらえて…、
みんなと出逢えて…私、すごく幸せだよ?
弔くんの為なら…この敵連合の為なら…
私に出来ることなら何でもするから…っ。』
真っ直ぐ見つめる弔くんの背中にそっと、少し遠慮気味に手を回すとギュ…、と抱きしめる。