第5章 敵連合、みんなの夢(♡)
「が可愛いから悪いんだ。
…そのくりっとした大きな瞳に長いまつ毛も…、
栗色のふわふわの長い髪も。
真っ白な柔らかな頬も…
全部、触れたくなるんだ…っ。」
紅い瞳を細めて人差し指を浮かしながらそっと私の頬に触れると小さく呟く弔くん。
弔くんに頬を触れられ、そんな事を言われると恥ずかしくなり、瞳を伏せて肩を竦めてしまう。
「…ほら、そういう反応するから。」
『わ…わかんないよぉっ…。
弔くんが、…近い、から…っ。」
「お前、誰にでもすぐそんな
真っ赤な顔すンのか?」
『…し、知らないよぉ…っ。』
弔くんの言葉にどうしていいのかわからずに、眉を下げて困ったように薄っすらと瞳を潤ませながら紅い瞳を見上げて言い。
「…そんな顔するな。
別に泣かしたい訳じゃねェから…っ。」
『…だってぇ…弔くん何だか
意地悪なんだもん…。』
「悪かったって…。
お前のその顔を見てると
構いたくなンだよ…っ。」
瞳の端に溜まっている涙を親指で優しく拭ってくれると、紅い瞳で覗き込むように真っ直ぐ見つめてくる弔くん。
そして今度は弔くんの綺麗な紅い瞳を見つめ返す私。
『私は弔くんのその紅い瞳…綺麗だと思うよ?
弔くんの目、だいすき…っ。』
「そんな事、初めて言われた…っ。」
私の言葉に口元を手の甲で隠してふぃ…、と顔を背けると僅かに薄水色の髪の隙間から見える耳がほんのり赤く染まっており。
『弔くん…照れてるの…?』
顔を背ける弔くんの赤く染まる耳にそっと触れながら言い。
「…っ、うるっさい。」
耳に触れる私の手首を握り耳から離すと、チュ…ッと私の手の甲に口付けを落とす。
『と、…とむら、くん…っ!』
ふいに手の甲にキスをされるとまた頬を赤く染めながら驚いたように弔くんを見つめる。
「…このくらい良いだろ?
それとも、もっとエロい事をご所望か?」
頬を赤く染める私を上目で覗き込みながら言えば、その手首の内側をペロ…、と舐め上げる。