第4章 初任務(♡)
ゲストルームはホテルのジュニアスイートくらいの広さのお部屋。
内装も豪華で煌びやかな雰囲気。
中へ入ると弔くんに手を引かれ、そっとソファーへ座らされる。
その隣に弔くんも腰掛けると一本指を浮かせながらそっと頬に触れられると紅い瞳で覗き込まれる。
「…、アイツに何された?」
弔くんの言葉に一瞬、あの男の人にされた事を思い出すと思わず目を逸らしてしまう。
「…ちゃん、言ってくれねェと
何もわかんねェから…ね?」
圧紘さんが私の座るソファーの側に片膝を付いて跪くと大きな手でそっと両手を包み込みながら優しく問いかける。
「…返答次第ではアイツを焼くかもなァ?」
『…ーっ!!』
「お、…やっとこっち向いた。」
弔くんとは反対側に座った荼毘さんの言葉に俯いていた視線をばっとあげて見上げると、綺麗な蒼い瞳を細めながら柔らかく微笑む荼毘さんにまた涙が溢れそうになる。
「…ほら、言え…。
辛い記憶なんか全部忘れさせてやる…っ。」
目尻に潤む涙を親指で拭いながら弔くんが耳元で優しく囁く。
『…くび、すじ…舐められて……』
「…どこ、どんな風に?」
『…ココ…、下、から…上にっ……』
弔くんの言葉に顔を横に背けて白い首筋を晒すと、人差し指でスス…っと下から上になぞる。
すると首筋をなぞる私の手をパシっと掴むと白い首筋に少しかさつく唇を寄せ、舌を這わせ指の動きと同じように下から上に舐め上げる弔くん。
『…ンッ、ひゃあっ…弔くん…っ。』
ビクンッと肩を揺らすと甘い声を上げながら顔を真っ赤に染めてしまう。
「…ははっ、首舐めただけで顔真っ赤。可愛い。
そんで、後は…?」
紅い瞳を柔らかく細めて笑う弔くん。
その後も優しい声色でゆっくり問いかけてくれる。