第4章 初任務(♡)
「そうそう、ちゃんはそうやって
笑っとけばいいンだよ。
それだけで華になんだからよ。」
スルッ…との頬を撫でながら微笑むコンプレス。
「ほら、せっかくだし何か食べに行こう?」
『そうですね』
「では…参りましょうかお嬢さん。」
『…ふふ、はい。』
楽しそうに小さく笑えば大きな瞳を細めながらふんわり微笑み、エスコートするように左腕を胸元で折り曲げるコンプレスの腕にの細くて白い手を添えるように絡ませると歩き出す。
ローストビーフやサラダなどを皿に盛り、近くにいた死柄木や荼毘と共に4人で歓談しながら食事をしていると不意に声を掛けられ。
「これはこれは美しいお嬢さん。
…よろしければお名前をお聞かせ願いますか?」
背後から聞こえた声に振り向くと歳は20代半ばくらいのニコニコと人の良さそうな男に不思議そうにクリッとした大きな瞳で視線を向ける。
「…本当にお美しい方だ…。
初めまして。僕はこういう者です。」
『…初めまして。ありがとうございます。
と申します。』
胸元から一枚の名刺を取り出しに手渡し微笑む男。
男から名刺を両手で受け取ると少し戸惑ったように控えめに見上げながら名乗る。
「名前まで素敵な方だ…。」
をべた褒めする男に目を細め冷たい視線を送るコンプレスと荼毘と死柄木に対してどうして敵意剥き出しにしているのかわからずに困惑する。