第4章 初任務(♡)
「…では、そろそろ時間なので行きますよ」
黒霧がワープゲートを出すとぞろぞろと動き出す一同。
もコンプレスにエスコートされながらワープゲートを潜り抜けるとそこはどこぞのお金持ちかと思うほどの豪邸の前だった。
『す…すごい…大きなお屋敷…っ。』
「こりゃ、城みてェーだな。
どんな大金持ちが住んでンだよ。」
目の前に広がる庭園と遥か先にある豪邸の入り口に気後れすると小さく呟く。
そんなの言葉に同意するようにコンプレスも豪邸を見上げており。
「ここは裏社会でも名の知れた方の
御屋敷になります。
くれぐれも失礼のないように…」
黒霧が念を押すように一同に言い。
死柄木を筆頭に中へ足を踏み入れるとそこはまるで本当にどこかのお城のような煌びやかな場所だった。
案内された会場は白を基調としており天井が遥か高く、そこにはキラキラと光る大きなシャンデリアが何個も吊るされており。
真っ白な滑るようななめらかな床に上品な絵柄が施され、両側には白格子がはめられた大きなガラス窓がたくさん並び。
長テーブルにはビュッフェスタイルで鼻をくすぐるような美味しそうなご馳走やデザートなどがたくさん並んでおり。
この会場にいる人達は老若男女様々だがみんな上品に着飾っており、とても裏社会で活躍している人達には見えなかった。
「今日はどれだけ人脈を広げられるかが鍵です。
来るもの拒まず精神で皆さんお願いしますよ」
黒霧の言葉に心底面倒臭そうな顔をする死柄木と荼毘。
『…私、こんなパーティー初めてだから
上手く出来るか心配です…。』
「大丈夫だって。
こんなパーティーうまい飯にあり付けてラッキー
くらいに思って気楽にしとけば良いって。
…それに俺もフォローするし、ね?」
雰囲気に飲まれ不安そうにするに微笑みながら言うコンプレス。
「それにほら、見てみろよ。
もう、トガちゃんとトゥワイスなんて
飯に食い付いてるぞ。」
コンプレスが親指で指す方に視線を向けると二人でキャッキャご馳走を皿に盛って食べており。
そんな二人を見て、クスクスと笑う。