第4章 初任務(♡)
パーティー当日、アジト仮宿にて。
「…コレ、どーすんだ?
わかんねェ…おいコンプレス、やってくれ。」
首に引っ掛けたネクタイをあれでもない、これでもないとぐちゃぐちゃに結ぶ死柄木。
自分では結べないと諦めるとコンプレスを呼び寄せ。
「あー、はいはい、ちぃっと待ってくれよ」
死柄木に呼ばれると自分のネクタイを手早く結び、襟元を整えると死柄木の元へと向かい。
「お前ね〜ネクタイくらい自分で結べるように
なりなさいよ……っとほら、出来たよ。」
死柄木のネクタイを結びながら短い眉尻を下げて小さく笑いながら言うコンプレス。
「…さんきゅ。」
コンプレスに小さく礼を言えばダイニングテーブルのイスに座る。
「見てください〜このドレスかぁいいのです♡」
「おぉ!トガちゃん可愛いぜ! 似合ってねぇ!
いや、似合ってるぜ!!」
いつものセーラー服ではなく、真っ赤な膝丈ドレスにいつものお団子ヘアーの髪はハーフアップで編み下ろされており。
そんなトガの側で頭を覆うマスクをしたままタキシードに身を包むトゥワイスが褒め倒しており。
「…馬子にも衣装だな。」
「素直に褒めてやんなさいよ…。」
すでにタキシードに身を包み準備ができていた荼毘が壁に背を預けながら言えば、コンプレスがやれやれと言うように両手を広げて言う。