第4章 初任務(♡)
「…起きたか、。」
『…ンっ…ぁれ、弔くん?…なんで私…っ。
ってか…なんか、きつい…。』
ふわふわ浮上する意識の中、どこか落ち着く良い香りに薄っすらと瞳を開けると紅い瞳で見つめる弔くんの腕の中にいた私。
どうして弔くんの腕の中で眠っていたのかわからず、思考を働かせるも、何だか身体のあちこちが窮屈で怪訝に思い、視線を自分の身体に向けてボボッ…と赤面する。
『えっ!?///…キャッ…何これ!///
ゃだ…っ、弔くん…見ないで…っ。』
なぜかサイズが全然合っていないブラウスを着ていて、その上ボタンが弾け飛んでいて弔くんに谷間が丸見えで、スカートや下着もサイズが小さすぎておしりに食い込み気味でそれも丸見えになっていると、思わず隠すようにギュ…ときつく弔くんに抱きつく。
「こら…、そんな格好で抱きつくな。」
『だ…だってぇ…見えちゃう…っ。///』
「だから…って…一応、俺も男なんだぞ。」
『ご…ごめんね…っ。
でもどうして私…こんな格好なの…っ?///』
「…お前、何も覚えてねェのか?」
『な、何が…?///』
弔くんがハァ…っ。と小さく息を吐くと気遣うように腕枕したまま私の頭を抱き込むと胸板に顔を埋めるようにギュっと抱きしめてくれると尋ねてくる。
でも弔くんの言葉に心当たりがないどころか、ここ最近の記憶がぼんやりとしていて何も思い出せないでいた。
「お前、コンプレスと荼毘とトゥワイスで
仲間集めに行った際に敵の個性で
幼児化したんだ。」
『ぇ…っ、私が?全然覚えてない…っ。』
「それでその服はトガとマグネが
買ってきたやつ。」
『…それでこんなにサイズが小さかったんだ…。』
「それにお前、俺と風呂に入るって言って
一緒に入ったんだぜ?」
『わ…っ、私が弔くんとお風呂…っ!?///』
色々経緯を聞いて納得し始めたところで、弔くんの爆弾発言にガバッと顔を上げると紅い瞳を細めて意地悪そうな、そして楽しそうに笑う弔くんがいた。
「ちびっこいは可愛かったなァ…。
とむらおにいちゃん、とむらおにいちゃんって
俺に懐いてきて…っ。」
ほてる頬を弔くんの大きな手で触れられるとお互いの瞳を合わせながら懐かしむような、愛でるような優しい声色で言う弔くん。