第6章 4話:烏野のエース
菅原「慣れるなよ…」
日向「アハハ…」
『…笑い事じゃない。菅原の言う通り慣れちゃダメ
後、大した事あるよ。頭打ってるからね』
彼の両方のほっぺを、これでもかって位に摘みながら話す。
顔が近過ぎたのか頬を赤らめながらあたふたしている。
日向「は、はひっ!」
『もし、またこんな事合った時大した事ないって言ったら…私と楽しい事いっぱいしようね。日向くん』
菅原「お前な…」
赤くなっている日向くんを、よそに後ろから、凄まじい怒りを感じて後ろを見てみると…
影山くんが恐ろしい目をして日向くんを見ていた。
影山「……なに、ボケェーっとしてた…試合中止に…」
日向「あ、う、あ〜…」
影山「…俺は知ってるぞ…「エースは、かっこいいけど自分の一番の武器が囮なんて地味でかっこ悪い。自分に、東峰さんみたいなタッパとかパワーがあればエースになれるのに」 」
東峰「えっ」
日向「そっそんなこと思ってない!……くも…ない…けど…」
影山「…エースが居るってわかってから興味とか憧れとかの他に嫉妬してたろ。試合中に余計なこと考えてんじゃねーよ」
日向「……羨ましくて…何が悪いんだ…
もともとでっかい、お前になんか絶対わかんないんだよ!!」
ヒートアップしすぎて部活に影響合ったら、困るし止めるべきか…?
でも、それは部長の役目だし
澤村「おい」
「こらー、バレー部ー。そろそろ終了の時間だぞー。早く片付けを」
武田「すみませんっ。この試合が終わるまで…」
「でも時間が」
武田「僕が責任持って閉めますので!終わったら、ちゃんと閉めて見回りもしておきます!無理言って、すみませんっ」
澤村「先生、すみません。ありがとうございます」
キメ顔で親指立ててるよ…
田中「タケちゃんカッケー!!」
澤村「よし!じゃあ、続き始めよう!」
あの2人、今の状況で大丈夫かな。
私の心配とは裏腹に、試合中に二人の問題は解決し試合が終了した。
烏野バレー部は町内会チームに負けて終わってしまったが、今日で半年分の青春を見た気がする。