第6章 4話:烏野のエース
烏養「…とにかくっレシーブだ!
それが、でなきゃ始まんねぇ。明日から、みっちりやるからな!!」
澤村「あざしたー!!」 「「したーっ」」
烏養「おう。ストレッチ、サボんなよ」
んーっ。あっという間の部活だったな。
帰る前に、日向くん大丈夫か確認しておかなきゃ…
ストレッチと片付けが終わり、最後にシメて部活が終わった。
日向くんが更衣室から出てくるのを外で待つ。
『あっ…出てきた』
澤村「お前まだ帰ってなかったのか」
『日向くんに用事』
日向「お、俺ですか!?」
保健室での出来事を、からかっているからなのか
私が近付くと警戒している日向くん
『打った所、大丈夫?って確認したくて』
日向「それならホントに平気ですっ!」
『ん。なら、よかった。次からはボケェーっとしないように気を付けてね。未来のエースくん』
日向「えっ…今なんて!」
後ろからは、遠くにいる私にでも聞こえるような大声で
日向「い、今!!未来のエースくんって言ったよな!!」
とだけが聞こえてきた。顔を見なくてもわかるくらい、嬉しそうなのが伝わってくる。
可愛くてクスッと微笑んでしまう。
もう少しで合宿か…頑張ろ。