第7章 5話:GW合宿
烏養「揃ってんな」 「「オス」」
烏養「4日後には、音駒と練習試合。終わればすぐに、IH (インハイ) 予選がやってくる。時間が無い。でも、お前らは穴だらけだ。勝つ為にやることは一つ。練習、練習、練習。ゲロ吐いてもボールは拾え」
日向くん青葉城西の練習試合の時、吐いてたな…
マネージャーと武田は一足先に合宿所に行き、夕ご飯の支度をする。
『うげ…何か出そう』
清水「見た事ないし多分大丈夫」
『多分って何…やめてよ。私、苦手なんだから』
清水「意外…」
『え、意外って何。意外じゃないでしょ』
武田「口動かしててもいいけど、手も動かしてねっ」
『何その格好…食堂のおばちゃん?』
武田「食堂のおばちゃんに謝りなさい!」
あっ。そこなんだ…
武田に言われてから、黙々と夕ご飯の支度をし、出来上がった頃に声が聞こえてきた。
武田が食堂の扉を開くと、2名 床に倒れている人を見てしまった。
武田「な…何やってんの…君たち…」
田中「タケちゃん、俺たちはもう…」
倒れている2人が顔を上げると、目が合ってしまった。
顔がやばい…
『だ、大丈夫…?』
「「はああぁ…わぁああ…」」
清水も通りかかると、2人の顔がもっと生気が宿っていくのを感じた。
な、何だったの…?一体。
全員が席に着いて、私達が作ったご飯をがっつきながら食べていく。
ご飯も食べ終わり、帰る清水を外まで見送る。
『明日ね』
清水「うん、またね」
見送ったし、お風呂入りに行こ。お風呂、お風呂〜。
あっ。誰か入ってるかな?確認しなきゃ…
確認を取りに、廊下を歩いていると3年組が着替え、タオルを持っているのが見えた。『澤村ー、菅原ー、東峰ー』と3人を呼ぶと、一斉に振り向く。
菅原「アレ?芹沢、何で居るんだよ?」
『ここに泊まるからだけど?』
澤村「嘘だろ!?」
『嘘じゃないでーす。』
東峰「…ァハハッ…」
『東峰、乾いた笑いやめてよ。てか、清水に聞いてなかったの?』
菅原「清水が帰るから、てっきり芹沢も帰ると思うだろ!」
『残念…泊まるんです。って事でお風呂、先入るんですか?男子諸君。あっ、一緒に入る?』
澤村「お前な…」
『怒った顔しながら、赤くなんないでよ。冗談冗談』