第4章 3話:プレイボーイ
「挨拶!!」「「「ありがとうございましたーッ!!」」」
武田とアッチの監督ペコペコしすぎて首振り人形みたい。
清水「忘れものない?」
『んー、多分ないと思う』
清水に言われ忘れ物がないか鞄の中を開いて見ながら歩いていると前の方から声が聞こえてきた
「おお〜、さすがキャプテン。ちゃんとわかってるね〜」
校門に寄りかかりながらこちらを見ながら話しかけてきた彼は
体育館で女の子達にキャーキャーと黄色い歓声を浴びていた青葉城西の主将" 及川 "だ
あの人、瞬間移動でもした…?校門につくの早くない??
日向「出たな!大王様!」
田中「なんだ コラ」
日向「なんの用だっ」
田中「やんのか コラ」
日向「やんのかァ コラァ」
及川「そんな邪険にしないでよ〜。アイサツに来ただけじゃ〜ん
小っちゃい君。最後のワンタッチとブロード凄かったね!」
日向「え"っ。あっえっ エヘヘ」
及川「今日は最後の数点しか戦えなかったけど…」
なんの挨拶に来たの。この人…変なの。
あっいけない。忘れ物してないか探してる最中だった
『ん〜…』
清水「どうかした?」
『忘れ物ないか探し中』
及川「…どうするのか楽しみにしてるね」
『やばい!!!!』
今まで及川の事を向いていた視線がいきなり大声を出した私に向いた。体育館に戻ろうとしていた彼も驚き、私の事を凝視している
菅原「なんだなんだ〜…」
『携帯忘れた…!!数分…いや、秒で取って帰ってくるから先にバスに…』
清水「聞いたのに…早く取りに行ってきて」
『只今…っ』
及川「俺も行くから一緒についてくよ〜」
『どうも…』と軽く会釈をして早く取りに行って戻らないといけない使命感にかられて、彼よりも駆け足で体育館へと急ぐ。