第4章 3話:プレイボーイ
「ね〜、及川さんまだ出ないのかなぁ」
「バカ!ちゃんとウォーミングアップしないとケガしちゃうんだから!」
「エーッ!それはダメ〜!」
この言葉で田中くんはキレて威力が増しているのがわかる。
順調に後1点を取れれば勝てる所に、チャラ男くんが交代ではいる。月島くんに向かって指を指すと、月島くん狙いのサーブが打たれた
威力すごっ。コントロールも狂いなしに月島くん狙いだ
見た目と喋り方のギャップがすごい
バレー部ってギャップの塊しかいないの。
日向「おい!コラ!大魔王様!!俺も狙えっ
取ってやるっ!!狙えよっ!!」
大魔王様?ネーミングセンスなさすぎない…?
月島くんが「みっともないから喚くなよ!」と言うと
先程、田中くんが言っていたセリフを月島くんに向かって日向くんが言っていた。
その言葉のお陰もあるのか、澤村が守備範囲を広げる。
チャンスボールもあったが、無事に日向くんがトスを決め練習試合が終わった。
『やっと帰れる…』
清水「コラ。そんな事言わない」
『すみません…』
武田の前に揃い整列する皆を見て私も清水に続き横に並ぶ
武田「えーと…僕はまだバレーボールに関しては素人だけど…なにか、なにか凄いことが起こっているんだってことはわかったよ。新年度になって…凄い1年生が入ってきて…でも、一筋縄ではいかなくて…だけど今日わかった気がする。バラバラだったらなんてことない1人と1人が出会うことで化学変化を起こす」
お腹空いたなぁ。何食べよかな。パパ今日居ないって言ってたし、誰か呼んで性欲満たそう食欲も満たそう。一石二鳥で最高
呼ぶ相手は帰り道にでも決めて…
武田「!!はっ!!ごめんっ!ちょっとポエミーだった!?引いた!?」
欲を満たすことを考えていたら先程まで語っていた武田が大声を上げた。
澤村「いやいやいや、そんなことないです!あざす!!」
「「「アザーーース!!!」」」