第4章 3話:プレイボーイ
バスの中で事件が起きたが何とか無事に青葉城西に着いた
武田「芹沢さーん!ちょっといいかな?」
『はーい。少し行ってくるね』
清水「わかった」
『何ですか?』
武田「ジャージ間に合わなくて、ごめんね〜!」
『それなら大丈夫ですよ』
武田「そう言ってくれると助かるよ!後、制服着崩してはいけません!!ボタンきちんと全部とめて!スカートも折らない!」
『体育館行くまでには直します…』
清水のいる所に第二ボタンまで開いていたボタンをとめなおしながら戻っていると、澤村が坊主の子の頭を無理やり下げさせ、誰かわからない2人組に謝っているのを目撃した
澤村「ホラ ウロウロすんなっ田中 その顔ヤメロ!!」
何やってるんだか…
少し呆れた顔をしていると彼等は私に気付いたのか「清水と一緒じゃなかったのか?」と菅原が話しかけてきた
『今、清水の所に戻ろうとしたとこ。行くなら早く…』
行こうと言いかけた時、2人組の黒髪の子に話を遮られた
「久しぶりじゃねーの、王様
烏野(そっち)でどんな独裁政権敷いてんのか楽しみにしてるわ」
「あーん?」
「………ああ。」
彼がそう答えると菅原と澤村が彼の肩を両方から叩く
「イデッ 何すんスか」
「お前も大人になったなぁ!」
少し遅れて入ったせいで何の話なのかはわからないが
あの時、ぐんぐんヨーグルを譲ってあげた彼は1段階大人になったのだろう。
澤村「芹沢は何であんなとこに居たんだよ」
『武田先生に呼び出し?注意されたから』
菅原「何したんだよ!」
『何って…ただ制服着崩してはいけません。ボタンは全部とめましょう。スカートは折ってはいけません。って言われただけ』
澤村「注意されたなら早く言われた通りにしろよなぁ」
『せめてボタンは1つあけてたいよね…』
菅原「いいからサッサととめる!」
『なら第1ボタンしめてよ、菅原が』
菅原「な、何言ってんの!」
少しからかっただけなのに菅原は顔を赤くして、オドオドとしている
『少しからかっただけなのに何その反応、可愛いね』
菅原「かっ可愛い!?」
澤村「コラッ!菅原をからかうんじゃない!」
そう言いながら
澤村は私の頭に軽く拳を振り下ろした
『なら、後輩しかからかいません。ね、ぐんぐんヨーグルのキミ』