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蜩(ヒグラシ)の宿─にの江大江戸人情帳─

第2章 紀州仇討ち編




─ちょっと、閑話休題─





にの江の所から仲良く手を繋いで帰宅した翔吾とお智


留守番をしていた大女将に帰宅の挨拶をしております





翔吾・お智「「只今戻りましたぁ~」」


大女将「おや、お帰り。早かったわねぇ」


翔吾「はい。それがねおっかさん、雅吉兄さんは留守でして…ねぇ?お智ちゃん///」


お智「はぃ。それで、松本の父がいらして、また出直してはどうかと申しまして…ねぇ?翔吾さん///」



しっかりと手を繋ぎ合って、見詰め合いながら話す2人



大女将「……そうかぃ。じゃあお智、ちょいと晩の物を買いに行くから、付き合っておくれ」


翔吾・お智「「はい!」」


大女将「……あんたはお呼びでないょ、翔吾」


翔吾「Σえぇっ!?そんなおっかさん!殺生なッ!!///」


お智「そうですよお母さま!翔吾さんを置いてなんて行けません!!///」


翔吾「お智ちゃん///」


お智「翔吾さん////」


大女将「…………買い物はあたし一人で行くよ」


翔吾・お智「「え?」」


大女将「…………仲が良すぎんのも、考えモノだょ、全く」



ため息を付いて買い物へ行く大女将



翔吾「………行っちゃったねぇ、お智ちゃん」


お智「………行っちゃいましたねぇ、翔吾さん」


翔吾・お智「「………」」


お智「あ、そうだ、翔吾さん!お隣の団子やさんから頂き物したの

一緒に上がりませんか?///」


翔吾「良いねぇ、甘いもんかぃ?」


お智「はぃ、甘いお団子です♡」


翔吾「ん~、お智ちゃんより甘くて旨いもんは無いけどねぇ♡」


お智「ぃやぁ~ん////翔吾さんの助平/////」


翔吾「はぁあ~っ!!ダメだっ!!まだ夕刻じゃあなぃけど、先にこっちを頂くょッ!!////」


お智「あぁ~れぇ~♡////」





……仲良きことは、良きことかな。


……


……です(笑)




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