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蜩(ヒグラシ)の宿─にの江大江戸人情帳─

第6章 盗賊始末騒動編


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翔吾「お智ちゃん♡

……って!

大丈夫かいっ!?そそそんな青い顔してッ!?(汗)」


お智「………へぃき、で、御座います……

……私、ちょっと、厠に……」


翔吾「厠かぃ?じゃああたしが連れて…」

恋太郎「こいたろーがいっちょにいくっ!!(怒)」

─ボコッ(←金的ヒット(笑))
翔吾「Σ!!!(汗)(汗)」(←余りの痛さに声が出ない(笑))


恋太郎「かぁたま、いこっ!////」


お智「…………」




私は、私と一緒にお父様とお母様の話しを聞いていた恋太郎に手を引かれて厠へ向かったのですが

実際は厠へは行かずに…




(……このままじゃ私、離縁されて実家へ戻されてしまうわ……

……どうしよぅ……私、翔吾さんと離縁なんかしたくなぃ……翔吾さんと、恋太郎と離れ離れになるなんて……


……そんなの……)




恋太郎「…かぁたま、らいじょうぶ?

こいたろーが、じぃじとばぁばを、めってちてあげようか?///」


お智「……恋太郎……ありがとう……

……でも、母様がいけなぃの……

……こんなに、痩せて……みっともなくなってしまったから……////」


恋太郎「かぁたまは、わるくなぃもん!!///」


お智「………」




厠へは行かず

かと言って翔吾さんとお父様お母様がいらっしゃる居間へ戻る事も出来ず


どうしたら良いのかと思い詰めた私は、優しい恋太郎の手を取って申したのです




お智「……恋太郎、母様と一緒に、にの江姉さんのところへ、行ってくれますか?///」


恋太郎「うん、いーよ!

かぁたまは、こいたろーがまもったげるからね!」


お智「…ありがとう、恋太郎…///」




そうして私は、家の者に見つからない様にして、こっそり家を出て、にの江姉さんにお知恵を借りようと、蜩のお宿に参ったので御座います…





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