第5章 神隠し騒動編
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だが
雅吉は受け取った剣を抜こうとはせずに、鞘に収まったままのそれを用心棒に向けると
ちょいと肩を竦めた
雅吉「悪ぃがなぁ
俺には可愛い女房とガキがいるんだ
本気の斬り合いなんざぁ御免だぜぃ」
用心棒「…ふん」
用心棒は澄ました顔の雅吉を見てまた鼻を鳴らすと、子供らを入れた麻袋の紐を解いた
にの江「!!…侑李!!///」
翔吾「こっ、こいちゃろうッ!!!///」(←噛んだ(笑))
用心棒「ならば、本気を出さずに妻子の前で無様に斬り捨てられるがよいわッ!!」
侑李「ははさまぁっ!!ととさまぁあっ!!!////」
恋太郎「にぃえねぇたんっ!!!」(←ソコはとぉたまなのでは?)
麻袋から顔を出した子供らが泣きながら親を呼ぶ目の前で(←恋太郎は親を呼んでませんが(笑))
用心棒が抜いた刀をギラリと頭上に翳した
用心棒「雅之進、覚悟ッ!!」
言うが早いか、鋭い一撃が雅吉目掛けて振り下ろされた
雅吉「っ!!」
それを、雅吉が鞘に収まったままの剣で辛うじて制する
が
切っ先が雅吉の腕を掠めた様で、はらりと袖が垂れ下がった
その切れた着物の隙間から、腕に一筋の赤い線が滲むのが見える
ソレを見て、侑李が涙を浮かべ悲鳴を上げた
侑李「いやーっ!!ととさま、ととさまぁっ!!////」
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