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蜩(ヒグラシ)の宿─にの江大江戸人情帳─

第5章 神隠し騒動編


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侑李「きゃあっ///」

恋太郎「いやぁん///」

にの江「Σ侑李っ…!!///」

翔吾「Σここっ、恋太郎っ!!///」

見張り「Σだ、誰だ貴様らはっ!!」


雅吉「………だからよぅ」



可愛い我が子の悲鳴に、あたしと翔吾さんが思わず茂みの中から飛び出したのを見て

雅吉がのそっと立ち上がり、あたしと翔吾さんの前に歩み出た



雅吉「……俺ぁ、人を斬った事なんざ、ただの一度も無ぇってんだよ、全く」

用心棒「ほぅ…貴様が人斬り雅之進か」

雅吉「…確かに、昔そんな通り名で呼ばれてた事はあったがなぁ

さっきも言った通り、俺ぁ人を斬った事は一度もねぇよ」



雅吉がため息混じりにそう言うと、用心棒はふんと鼻を鳴らして腰の物に手をかけた



用心棒「そんな事は関係ない

貴様があの『人斬り雅之進』だと言うことが肝心なのさ


……貴様を斬って俺の名をあげる為にはな」

雅吉「…………」

大倉「あ、相葉さん、コレをッ!!(汗)」



ニヤニヤと笑いながら、用心棒が腰の物をスラリと抜くのを見て

大倉さんが慌てて自分の剣を雅吉に差し出した


雅吉がそれを黙って受け取ると、用心棒は嬉しそうに喉を鳴らした



用心棒「ふっふっふっ……そう来なければな、雅之進

いざ、尋常に勝負せい!」



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