• テキストサイズ

蜩(ヒグラシ)の宿─にの江大江戸人情帳─

第5章 神隠し騒動編


.



にの江「………何馬鹿な事を言ってるんだぃ、あんたは(苦笑)」



あたしはちょっと苦笑いしてから、あたしの腰を抱いた雅吉の腕をキュッと握って

とびきり色っぽく、雅吉の耳元で囁いてやった



にの江「………ねんごろにしたいならね、力ずくで奪えば良いじゃないさ………あんた、男だろ?」

雅吉「……………まぃったな、こりゃ(笑)」



雅吉は、抱いたあたしの腰をゆっくりと撫でると

あたしの耳元に囁き返した



雅吉「………また、惚れ直しちまったじゃねぇかょ」

にの江「………馬鹿///」


大倉「あ、あのぅ……お取り込み中申し訳ないのですが、そろそろ…(汗)」

雅吉「悪ぃな忠義の、今行くぜぃ(笑)」



雅吉は大倉さんに遠慮がちに急かされると、ペロッとあたしの尻を撫でてからカラダを離した



雅吉「続きは、帰ってからたっぷりしてやるからな、待ってろよにの江!」

にの江「さてね…あんたが帰る頃には寝ちまってるだろうけど」

雅吉「はっはっはっはっ!男なら強引に奪うんだろぅ?寝ちまってても、関係ねぇやな!」

にの江「………ばぁ〜か////」

雅吉「あっはっはっはっ!!

じゃあな、にの江!ちょっくら行ってくらぁ!(笑)」



雅吉は笑いながらあたしに手を振ると、大倉さんを連れて勝手口から暗くなりかけた町へ出て行った



.
/ 286ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp