第5章 神隠し騒動編
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それからしばらくすると、居間のほうから雅吉の興奮した様な声が聞こえてきて
何やら、そりゃあ確かめない訳には行くめぇ、なんて雅吉の声と一緒に
居間の襖が勢い良く開いた
雅吉「おぉい、にの江!俺ぁ出掛けるぞ!!」
にの江「はぁ?何言ってやがるんだぃこのトンチキは!
飯飯って散々騒いで、食わないで行ってどうすんのさ!?」
雅吉「あははは、悪ぃ悪ぃ、後で帰ぇってから食うからよ!(笑)」
雅吉はカラカラ笑いながら、大倉さんを伴って廊下を歩いてくると
勝手口の方へ降りて来て、憮然としているあたしの腰を抱き寄せた
雅吉「いやぁ、なんせお前ぇが俺に構ってくれねぇからよぅ
ちょいくら夜遊びをしてくらぁな(笑)」
にの江「はぁっ!?(怒)」
大倉「ち、違いますよにの江さん!よよ夜遊びなんかじゃ断じてありませんからっ!!
つつ、釣りです!夜釣りに行くのです!!(汗)」
何故か焦って訂正を入れる大倉さん
それを聞いて、雅吉が眉を潜めた
雅吉「なんでぃ忠義の!
折角にの江にヤキモチを妬かせて今夜あたりねんごろに持って行ってやろうと思ってたのによ!
ネタぁバラしちまったら、お仕舞ぇじゃねぇかよ!!(笑)」
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