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蜩(ヒグラシ)の宿─にの江大江戸人情帳─

第5章 神隠し騒動編


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にの江「ちょっと、何すんだぃっ!!///」

雅吉「うるせー!お前らばっかイチャイチャしやがって、俺も混ぜろってんでぃっ!!」

にの江「何をガキ臭いこと言ってるんだぃこのトウヘンボクがっ!!////」

雅吉「にの江に構ってもらえるんなら、俺ぁガキにでも何でもなってやらぁっ!!」(←相当寂しいらしい(笑))

にの江「何言ってんだぃ、馬鹿ッ!!もぅ、いい加減お離しょッ!!!////」

雅吉「俺ともイチャイチャしてくんなきゃ、嫌でぃっ!!!」(←殆どただの駄々っ子(笑))

侑李「きゃはははは////」



訳の解らない事を言う雅吉にギュウギュウ抱きしめられて、目を白黒させているあたしを見て

同じようにギュウギュウ雅吉とあたしの間に挟まれながら、侑李が楽しそうに笑い出す


その屈託のない笑顔に、あたしも思わず釣られて笑いが込み上げる



にの江「もぅ……ほら、侑李に笑われてるょ、ととさま!///」

雅吉「俺は侑李のととさまだがにの江ととさまじゃねぇや!!ちゃんと雅吉の馬鹿野郎って呼んでくれやっ!!!」(←“馬鹿野郎”も必要なんすか?(笑))

侑李「きゃはははっ!!きゃはははははっ!!!////」

にの江「んもぅ、この大馬鹿野郎ッ!!!////」

雅吉「ちゃんと雅吉って言ってから馬鹿野郎って言えってんだぃッ!!!!」(←だから、“馬鹿野郎”は必要なの?(笑))

侑李「きゃーっ!!きゃーっ!!!////」





三人で押しくらマンジュウ状態になって、笑いながら雅吉と言い合いをして…


…あたしらが、そんな楽しい時間を過ごして居た頃


薬種問屋の居間で、恋太郎ちゃんが雅吉以上に寂しい思いをしていた事を

この時もまだ、あたしはちっとも知らないでいた





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