第4章 禅寺人斬り騒動編
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旅は道連れ、世は情け
この世は大平、花より団子
そんな此処は、華のお江戸の八百八町
義理と人情が大好きな、粋で鯔背なスットコドッコイが集う町
江戸の町を騒がせた、人斬りは
いつの間にやら、姿を潜め
人々から忘れられて行きました
人斬りなんて物騒な出来事は、忘れた方が良いってもんだけど
人間、忘れたくても忘れられない出来事の一つや二つ背負って生きているのが、世の常
何の因果か
あたしのお宿には、そんな世の常を人より多く背負った人間が集まっちまうらしくてねぇ
しかも、何故か気付いたら、…可愛い男の子を貰う事になりまして
子を授かる事が出来なかったあたしが
「ははさま」と呼ばれる運びとなっちまいました
にの江「でも、侑李ちゃんは本当は、お智ちゃんちの子になりたかったんじゃないのかい?
そしたら、大好きな恋太郎ちゃんと始終一緒に居られるもんねぇ?」
お智「えっ?」
雅吉「いやいや、そりゃあ無ぇな!
だってよ、兄弟になっちまったら、益々恋太郎を嫁に貰い辛くなっちまうもんなぁ!」
お智「ええっ!?(汗)」
侑李「こいちゃん、いつかきっと、ゆうりのおよめさんに、なってね?///」
恋太郎「うんっ!!」
お智「Σえぇえっ!!?(汗)」(←笑)
恋太郎「……………くすっ////」(←あ。)
にの江「………(苦笑)」
まあ、何と言いますやら…
可愛い恋(?)の物語は、ひとまず置いておいて
取り敢えず、このお話しはコレにてお終いに御座います
それでは皆様
もし
またの機会が御座いましたら、その時にお会い致しましょう…
お智「だだ、だめですよ恋太郎!!アナタは薬種問屋の跡取り息子なんですからっ!!
お嫁さんは、なるのではなくて、貰うのです!!////」
雅吉「んじゃあいっそ、侑李が嫁になったらどうでぃ?」
にの江「何言ってやがんだぃ、この、スットコドッコイ!!(怒)」
─おしまい─
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