第4章 禅寺人斬り騒動編
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にの江「なんだぃ、もう帰って来たのかい?
最近家に入り浸ってたから、居なくなって清々してたってのに」
雅吉「そりゃあなぃぜにの江よぅ!(笑)」
雅吉は、あたしに悪態を付かれて尚カラカラと笑いながら
垣根を掻き分けて裏庭へ入ると、二人の幼子の前にしゃがみ込んだ
雅吉「なぁ、恋太郎に侑李
ひでぇと思わねぇかい?」
恋太郎「にぃーえねぇたんは、ひどくない。」(←ばっさり(笑))
雅吉「……お前な……本当にお前は(女好きだな。)」(←流石に声に出さなかった(笑))
侑李「……ふたりとも、ひどくない///」
雅吉「侑李は、アレだな…(気ぃつかい屋だな。)」(←それも敢えて口にしなかった(笑))
にの江「もぅ、んなこた良いから、どうだったんだぃ?」
雅吉「あぁ、やっぱし思った通りだったぜぃ」
雅吉はそう言うと、懐から和紙に包まれたお菓子を取り出した
雅吉「ほれ、土産だ
お屋敷で出された茶菓子をまんま持ってきてやったぜぃ!」
恋太郎「おかちっ!!////」(←早速食いつく食いしん坊ちゃん(笑))
侑李「ありがとうございます。」(←キチンとお礼を言う気ぃつかい屋さん(笑))
雅吉は、二人の様子を見て笑うと
「あっちの縁側に座って、仲良く二人で分けて食べな」
と言って包みを侑李ちゃんに手渡した
雅吉「……侑李の母親は、忠義が出稽古に行ってる大名の側室で間違いねぇようだぜ」
雅吉は、二人が言いつけ通り縁側に座ってお菓子を分け合うのを見ながら
声を潜めて話し始めた
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