第4章 禅寺人斬り騒動編
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にの江「それにしても、侑李ちゃんは物知りだねぇ」
口から野草を取り出されて、ちょっと膨れている恋太郎ちゃん(笑)の頭を撫でてやりながらあたしがそう言うと
侑李ちゃんは、恥ずかしそうにもじもじとしながら
俯いて、ぽつりと呟く様に言った
侑李「……ははさまに、おそわった///」
にの江「そうかい、侑李ちゃんのおっかさんは大層な物知りなんだねぇ」
侑李「……うん////」
侑李ちゃんは、よほど母親が好きだったのだろう
母親の事を誉められると、本当に嬉しそうに笑う
(でも、その母親は、もう…)
大好きな母親が、もうこの世に居ないのだと知ったら
この子は、どれほど悲しみ傷付くだろう
ソレを想って、目頭が熱くなる
侑李「………どうしたの?おめめ、いたいの?」
涙ぐむあたしの顔を、侑李ちゃんが心配そうに覗き込む
あたしはそんな侑李ちゃんに笑ってみせると
優しくその頭を撫でた
にの江「……何でもないよ、ありがとう
侑李ちゃんは、優しい良い子だねぇ」
侑李「……////」
侑李ちゃんは、あたしに誉められて
それは可愛らしく、照れてキュッと唇をかんだ
雅吉「いよぅ、にの江!
調べがついたぜぃ!」
可愛くもじもじしている侑李ちゃんを見て
本当に可愛くて良い子だなぁなんてほんわかした気分になって居たら
馬鹿亭主の品のない声(笑)があたしを呼んだ
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