第3章 養子騒動編
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大倉「たたた、大変じゃないですかっ!!
だから、もう、すぐにお屋敷にッ!!!(汗)」
文の内容を聞いた大倉さんがまた騒ぎ出す
あたしはその大倉さんを無視して大きなため息を付いた
にの江「…全く、武家のお偉いさんってやつぁ、どうしてこう人でなしばっかなんだろうねぇ」
大倉「そうですよっ!!だから、一刻も早くお屋敷へッ!!!」
雅吉「全くだなぁ
しかし、何だってお智ちゃんを人質に取るような真似までして、恋太郎を欲しがるんだかなぁ…さっぱり解らねぇぜ」(←雅吉も大倉を無視(笑))
大倉「そんなコト解らなくたって良いじゃないですかっ!!兎にも角にもお屋敷へ行ってお智さんをっ!!!(泣)」(←二人に無視されて半泣き状態(笑))
にの江「どう言う了見でそんなろくでもないコトをしようってんだか解らないけど
絶対にそんなろくで無しらの思う様になんかさせないょ
何とかしてお智ちゃんをお屋敷から助け出さないと…」
大倉「だーかーらーっ!!すぐさまお屋敷へ向かいましょうって!!!(泣)」(←泣きながらもメゲない)
雅吉「そりゃあそうだがなぁ、潤之助の旦那って言う助っ人が居ねぇのに、屋敷に忍び込むのは簡単なコトじゃなぃぜ?」
大倉「なんとかなりますって!!なんとか………ん?」(←何か思い出した)
にの江「そぅなんだょねぇ…何か良い手はなぃもんかねぇ…」
大倉「あります、ありますよっ!!拙者の道場の門弟に、お智さんのご実家の下屋敷の、馬屋番の息子が居るのですっ!!そやつに頼めば…」
にの江「なんだって!!早く言わないかぃっ!!」(←笑)
大倉「は、はぁ、…面目ない(汗)」
恋太郎「ふぁあ、めんめくなぃ!!」
皆の大声で目が覚めた恋太郎ちゃんが
あたしにどやされて情け無い顔で謝る大倉さんの口真似をした
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