第46章 夜の玉木
「いらっしゃいませ〜、
空いてる席に適当に座って頂戴...」
怠そうに私を迎え入れてくれたのは
守様と同じ月齢の子を持つ
"中村チカコ"
このスナックのママだ。
(店内には彼女しかいないのか...)
俺は迷う事なくカウンター席のセンターに
腰をかけた。
中村チカコ
「なにのむ?」
玉木
「なにがあるの?」
どうせ安酒。
何に当たっても構わない。
中村チカコ
「自家製のパイン酒なんてどう?」
(予想の斜め上でしたね。
手作りの酒は手間がかかるうえに、
少量しか作れない...
これが安酒とはとんでもない話だ...)
玉木
「それでいいよ。
あとツマミなんか作ってよ」
中村チカコ
「ウチは洒落たもんなんてないよ。
赤ウィンナー、ベビーチーズ、日替わりチャンプルー
煮魚、くらいさ。どれにする?」
玉木
「どれが一番美味いの?」
俺は中村チカコに、
漢向き出して話しかけている。
いちいち目をみて、ゆっくり話して...