第42章 宿儺と私
"ギィーーーー"
ミツさんは建て付けの悪い
拝殿の戸を開けると中へ入っていきました。
もちろん私も入りました。
(中は真っ暗...)
ミツ
「宿儺様...ってあら...💦
またそのような物を口にして...
具合いが悪くなったらどうするんです?」
(え?💦ミツさんこの環境で、
宿儺さんと、
宿儺さんが食べているものが視えるの!?
わたし、何にも見えないんですけど💦)
宿儺
「これも焼けばなかなかイケるぞ。
ほれ、握り飯を持ってきた礼だお前も食え。」
ミツ
「ですが...」
ミツさんは食べる事を拒否されました。
(村が飢饉だって言ってたわよね?
それならお腹が空いているんじゃ...)
宿儺
「...ん?今日はやけに大人しいな。
ミツ、お前俺に何か隠しているだろう?
なんだ?
呪術師に俺の気に入りの寝所をバラしたか?」
ミツ
「...いぇ...ケホッ...」
宿儺
「なんだ?その乾咳は。」
ミツさんの乾いたような咳は、
山を登ってくる時もしていました。
(風邪かな?)