第42章 宿儺と私
ミツ
「...飢餓が招いたものか分かりませんが...
村で疫病が流行っているんです。
もしかしたら...私も...
ですから今日で"お別れ"をしようかと...」
(え!?)
拝殿の中にミツさんの悲しそうな
声が響きます。
宿儺
「お前はその疫病に負けるのか?」
そしてミツさんからの深刻な話を聞いても
動揺するどころか心配をする気配もない
ただただ落ち着いている宿儺さん。
ミツ
「...負けたくないですよ。
腹貸し家を私の代で潰す訳にはいきませんから...
でも...非力な自分が嫌になりますが、
これが天命ならば受け入れるしかないんです。」
宿儺
「………」
(腹貸し家!!って今...ミツさん言った!?💦
もしかして...もしかしてミツさんて...)
"ガタガタガタガタガタガタッ...."
外は強い風が吹き荒れているのでしょう、
拝殿の壁が揺れています。