第235章 お・も・い・や・り
叶さんから聞いた"睡眠の実情"に
私は言葉を失ってしまいました。
(叶さんとの毎日は本当に幸せだった…
でもそれは…叶さんの犠牲の上に成り立って
いたのね……)
「………」
私は胸に叶さんを抱きしめながら
本当に離れるかどうか真剣に
考えはじめます。
禪院叶
「……
お前は自分の事だけ考えてろ
その他は祐太のことだけに集中しとけ。
俺は…今…生きてることが楽しいんだ
睡眠よりずっとそっちが…」
「……だめよ!
睡眠を軽んじたら!!
うん!決めた!!」
私は胸に抱いていた叶さんを
胸から話すと目を見てこう言いました。
「暫く祐太を連れて五条家に行ってくるよ。
五条家に行けば身の安全は約束されたような
ものだし…
カナくんが元気になったらまた戻ってくるよ?
その間…もし…あの……
良い人が見つかったらそのまま私を
呼ばなくて良いから(⌒-⌒; )」
禪院叶
「!!」
私からの唐突な申し出に驚く叶さん