第222章 ゴミの捨て方
「…私は…えと……」
考えがまとまらないまま
でも何か言わないといけないと思い口を開くと…
叶さんが私の前に
背中を向けた状態で立ちました。
禪院叶
「それとこれとは"また別"だ
そいつ(頭花)を連れてとっとと帰んな」
血だらけの頭花さんを指さして
玉木さんに帰るように促します。
玉木
「いぇ!帰りません!!
さんが必ず悟さまの元へ帰ると
玉木に約束をして下さるまでは!」
玉木さんは命の駆け引きをしてきました。
「(;´д`)」
(ここで私が約束をしなかったら
頭花さんが死んでしまう…)
床に倒れている頭花さんは
苦しそうに浅い息をしています。
(だめ…見ていられない…)
ひとりぼっちで沖縄に来た私を
長い間支えてくれた大切な人を
五条家が嫌いだからと言って
見捨てるなんて出来ません。
「………私は………」
胸の奥の気持ちを押し殺し
言葉を紡ごうとした時でした…