第218章 五条家の脅威
"ザッザッザッ…"
の家に居る間に新雪が降り積もり
心地の良い足音が響く
(流石に察したか)
向こうは俺の最接近に早々に気付き
臨戦体制をとっているようだ。
(まずは話し合いだ
の敷地内で血は流したくない)
"ガサッ…ガサッ…"
「出てこい」
こちらから声をかけると
若い男と酔っ払いの中年が現れた。
名無し使用人
「やはりこの感じ…禪院家の方でしたか。
迂闊に踏み込まず正解でした。
ところでさんに
何の為に近づかれたんです?」
「その口振りは五条家の使用人か?
大丈夫かお前…
初対面の人間に満足に自己紹介も出来てねぇ…
はぁ…そんじゃ俺からな?
俺は禪院叶
とはネット通信の開設工事で
出逢って顔見知りになった。数日前だ。
そんで今日は体調不良だと聞いて
食事を作りに来ただけ他意はない。」
名無し使用人
「禪院…叶?
申し訳ないですが聞いたことがありません。
禪院家とはご親戚の方か何か?」
「そんなところだ」
この男は指摘をされても反省せず
質問をしてきた。
過ちをなおす事ができない人間は
社会に出れば沢山いる…
もうこれ以上は突っ込まないことにした。