第193章 覚醒する腹貸し
とりあえず立っていると
更に大きな声を出してしまいそうな予感がしたので
ベッドの側にあったパイプ椅子に座るように
声をかけてみました。
夜蛾
「護衛が椅子に座るなんて良いのかな!?」
「えっ…あっ…宜しいかと…
護衛の方だから立って居なさいというのは
ないと思いますから(^_^;)
それより…
なぜ私の護衛に忙しい高専の学生さんが
来てくださったのですか?」
そう聞くと、
夜蛾さんは不思議そうな表情になりました。
夜蛾
「僕はたまたま仕事で沖縄に来ていたんです。
そしたら五条さんから連絡がきて
暫くの間、貴女の護衛をするようにって
依頼されたんですよ(╹◡╹)」
「…?」
素直に"?"マークが私の頭上に
いくつか浮かびます。
(頭花さん、玉木さんはどうしたのかしら?)
学生を護衛として送ってきたのは
特に気にならないのですが、
なぜ使用人さんが居ながら学生さんを
送ってきたのか意味が分からないのです。