第193章 覚醒する腹貸し

夜蛾
「ところで貴女は、

なんの＂病気＂で入院しているんですか？

身体中に管が繋がっていて痛々しい…」










「え？管ですか…？」








管なんて…と思い自分の身体を見渡すと…









(これは！？)










酸素マスクをつけ

腕などに管が繋がった私がいました。

というか…

管で繋がっている自分をベッドのそばで

見下ろしているのが正解です。










「これは！？私…が２人！？」








状況が掴めず慌てていると

夜蛾くんが私の手をとりました。








夜蛾
「落ちついて。

本体は意識を失ってるだけ。」









「ど、どういうことですか…」








夜蛾
「えーと…

つまり本体は何らかの原因で意識をうしなって

魂だけお外にひょっこり出てきてる感じ？」










「(´○ω○｀)」








話が壮大過ぎてよく分かりません。









夜蛾
「まあ、本体が回復すれば貴女は元に戻れるから

心配する必要ない。

ただ…こーいう状態って呪いに狙われやすいから

その為に僕を護衛として

そばに置くことにしたんだと思う。

貴女綺麗だし、僕はずっと側にいてあげても良いよ。

あっ！そーだ！意識取り戻したら彼女になってよ！

見た感じ歳もそんなに離れてないよね！

良いじゃん良いじゃん！」









(良くないです…)









「(；´○ω○｀)」








(とにかく状況を整理しなくてはいけないですね…)









私は気持ちを落ち着かせ

病院に運ばれてくる直前の記憶を

一生懸命思い出そうとします。