第189章 お母さんの頭の中
中に入るとお母さんがフワフワの
客人用の座布団を2枚出し
そのうちの1枚に座りました。
母
「も座りなさい」
「うん。」
私も客人用のフワフワの座布団の上に座ります。
(ん?この座布団…凄く良い!)
母
「、この座布団幾らすると思う?」
(座布団の値段??)
「えと…うーん…
1枚…1万円…とか??」
母
「なに馬鹿言ってるのよ。
この座布団はね1枚10万円…
それがウチには20枚ある。」
「200万円!?」
(お母さんってお金に煩いけど、
こんな無駄遣いする人だっけ?)
母
「この座布団を購入したのは、
お婆ちゃん。
お婆ちゃんが"腹貸し家"の本家としての
面子がどうのこうのって…
お金が無いのに借金までして…」
「!?」
(え!?お婆ちゃんが!!?
あんなに慎ましく生きていたお婆ちゃんが!?)
私の記憶にある祖母のイメージとは
まったく違う一面を聞いて私は開いた口が
閉じません…