第184章 仲の良い兄妹
守
「おかあー!頭!さげてー!!」
"パンッ💥"
立て続けにもう一発何かが私達に迫ってきます。
そして私と倒れているちづるを庇うように
守が前に立ちました。
「守!やめっ…」
〈闇より出でて闇より黒く その穢れを禊ぎ祓え
(この声…)
守
「………フーガ!」
人目がある場所で
守に能力は使ってはいけないと
言い聞かせてきたのですが…
今の守には声が届きません。
(どうして…どうしていつも私は子供を守れないの…
だめよそんな事を外でしたら…)
守の両手には炎がまとわりつき
それを一瞬で弓の形に練り上げ…
守
「ずいぶと手捌きが早くなったな。
よいよい方角はそのままに射ってみろ。」
←意識の主導は守、言葉は宿儺になっています
"ドンッ!"
そして、
守は炎の弓を引きました。
"ヒューーーッ"
弓が放たれたのと同時に
細く鋭い音が鳴り
熱風が私達に降り注ぎました。
「あっ…熱っ💦」
そして…間を置くことなく
前方で爆音が響き渡りました。
(守!?守は大丈夫なの!?)
炎の弓は目標に当たったのか
かなり離れたこちらまで熱風と爆音と
瓦礫を飛び散らしました。
「ヽ(´Д`; ≡ ;´Д`)丿守!?」
守
「おかあー!いまいく!!
いもと大丈夫!!?」
完全に動けなくなっている
私の所へ守がやってきました。
「守!!」
(良かった!生きてた💦)