第174章 タネ.の選び方
次は狗巻さんのカードに視線を移します。
「狗巻さんは確か…
おにぎりの具材でコミュニケーション
するのよね…うーん…
子作り中…意思疎通出来ないと
大変かもしれないなぁ……」
狗巻さんとは女中の時に話をした事があります。
【高専女中時代】
「狗巻様、おはようございます。
昨晩頼まれました塩お握りを
お持ち致しました。」
女中の先輩が受けた注文でしたが、
急な腹痛により私が交代でお届けにきました。
狗巻
「…しゃ…シャケ!////」
狗巻さんは私からおにぎりを受け取ると
顔を真っ赤にされシャケと言われました。
「え?…あっ!塩おにぎりではなくて
シャケでございましたか?💦
申し訳ございません💦今すぐにお取り替えを…」
お取り替えする為に
お部屋を後にしようとすると…
狗巻
「おっ、おっ、おかか!!////」
「え?💦あっ…おかかでしたか?💦
すみません間違えて……」
伏黒
「間違えて無いと思いますよ。
最初に持ってきた塩おにぎりのオーダーで。」
狗巻さんのお部屋の前でアタフタしていると
伏黒さんがやってきて
そうおっしゃりました。
狗巻
「しゃけ、しゃけ。」
伏黒さんの言葉を聞いて頷く狗巻さん。
伏黒
「狗巻先輩は訳あって、
おにぎりの具を言うようにしているんです。
ちなみに"シャケ"は
YESという解釈で良いと思います。」
(なるほどですね!)