第174章 タネ.の選び方
"ザブーン……ザブーン………"
私はカードを持って海にやってきました。
リビングで悩んでも時計の秒針が
私の決定を焦らせるからです。
"トスッ…トスッ……トスッ……"
月光で輝く砂浜に
1枚1枚等間隔に置きます。
「誰が良いって……
選ばれた人だって迷惑よね……
ていうか…このパンダさんって……
あのパンダさん?」
高専でお仕事をしている時に
見た事がありますが、
話したことはないです。
「人外なのに悟さんてば!
ちょっとふざけてる!!」
私は候補から外れた
パンダさんのカードを回収しました。