第164章 星が輝く下で
しばらく歩き乙骨さんが足を止めたのは
家から少し離れた場所にある小高い丘の上でした。
「わぁ〜!綺麗!!!」
小高い丘に立った私達の頭上には
今にも溢れてきそうな数の星が
輝いています。
乙骨
「さん、
左手を出してください。」
「え?左手ですか??
あっ、はい。どうぞ?」
"スッ"
私は左手を乙骨さんの前に出しました。
乙骨
「ありがとうございます。」
乙骨さんの前に左手を出すと
白い指にはめられた
悟さんから貰ったプラチナのエンゲージリングが
星の光で少し輝いているように見えました。
「あの…」